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発達障害について。
投稿日:2024-3-19 / 更新日:2025-3-25
最近話題の「発達障害」とは?特徴や種類を詳しく解説
近年、テレビやYouTubeなどで「発達障害」という言葉を耳にする機会が増えました。芸能人やYouTuberが「私はAD/HDで…」と公表するショート動画も話題になっています。
インターネットで自己診断ができるサイトもありますが、チェックリストに当てはまる項目が多く、「本当に発達障害なのか?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
本記事では、発達障害の概要とその種類について詳しく解説します。
発達障害とは?

発達障害は、**「自閉症、アスペルガー症候群、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(AD/HD)などの脳機能障害で、低年齢のうちに症状が現れるもの」**と定義されています(発達障害者支援法)。
発達障害は脳の機能に起因するものであり、親のしつけや周囲の環境が原因ではありません。発達障害は主に以下の3つに分類されます。
ASD(自閉症スペクトラム障害)

ASD(Autism Spectrum Disorder)は、自閉症やアスペルガー症候群を含む広汎性発達障害の総称です。
特徴
- コミュニケーションの困難さ(相手の意図を読み取るのが苦手)
- 対人関係・社会性の障害(集団行動が苦手、人付き合いに苦労する)
- 想像力の障害(ルールや手順の変更に戸惑う)
自閉症の半数以上は知的障害を伴いますが、知能の遅れがない「高機能自閉症(アスペルガー症候群)」も存在します。
AD/HD(注意欠如・多動性障害)

AD/HD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)は、注意の持続が困難、多動性、衝動性が特徴の発達障害です。
- 注意欠如の特徴
・授業や会議に集中しづらい
・忘れ物が多い
・うっかりミスが多い
・興味のあることには極度に集中する - 多動性の特徴
・じっとしているのが苦手
・無意識に手足が動く
・授業中や会議中に席を立つ - 衝動性の特徴
・発言や行動を抑えられない
・相手の話を遮る
・順番を待つのが苦手
・他人の物を無断で使う
これらの症状は、成長とともに目立たなくなる場合もあります。
LD(学習障害)

LD(Learning Disabilities)は、知的発達に遅れはないものの、特定の学習能力に困難がある障害です。
- 読字障害(ディスレクシア)
・文字を読むのが苦手(音読が難しい)
・文字がにじんで見える、鏡文字になる
・音声なら理解できるが、文字では難しい - 書字障害(ディスグラフィア)
・文章を書くのが苦手(文字が歪む、誤字脱字が多い)
・「てにをは」など文法の理解が難しい - 算数障害(ディスカリキュリア)
・数字の概念がつかみにくい
・計算が極端に苦手
・時計が読めない、図形を理解しづらい
その他の発達障害
- トゥレット症候群
トゥレット症候群は、多種類の運動チック(体がピクピク動く)と音声チック(突然声を発する)が1年以上続く症状を指します。 - 吃音(きつおん)
吃音は、言葉がスムーズに出ない障害で、音の繰り返し、引き延ばし、言葉が詰まるなどの症状が見られます。
まとめ:発達障害の診断は専門医による評価が重要

読み進める中で、「自分も当てはまるかも?」と感じた方もいるかもしれません。しかし、発達障害は特徴や傾向の集合体であり、自己診断だけで確定するものではありません。
発達障害と診断されるには、医師や専門家による評価が必要です。また、診断がつかなくても、特性に応じた支援や工夫を取り入れることで、日常生活や仕事をスムーズに進めることができます。
「発達障害かもしれない」と感じた方は、一度専門機関や医療機関に相談してみるのも良いでしょう。
ワークサポート鶴見では、発達障害のある方も含め、働きたい気持ちを持つ方を全力でサポートしています。発達障害についてのご質問やご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。