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ワークサポート鶴見、大阪・関西万博「未来にひかりを」催事に参加しました!。
投稿日:2025-9-11 / 更新日:2025-9-112025年9月4日(木)、大阪・関西万博の会場内「ポップアップステージ(北)」にて、視覚障がい者を中心とした就労継続支援A型事業所による催事「未来にひかりを」が開催されました。
その一日限りの大舞台に、私たち「ワークサポート鶴見」も参加。 参加メンバーは、利用者6名と職員4名。 そのうち1名の利用者と2名の職員が、プロのマッサージ師としてマッサージ体験ブースに立ち、来場された皆さまに施術を行いました。
このブログでは、当日の活動の様子や感じたこと、そして参加によって得られた学びや成長を振り返っていきます。
「未来にひかりを」とは?
大阪市を中心に活動している就労継続支援A型事業所のネットワーク。 視覚障がい者をはじめとした障がいのある方々が、実際に社会で働く姿を多くの人に知ってもらい、「できる」を伝えることを目的とした有志団体です。
就労継続支援A型は、障がいがあっても一般企業と同じように雇用契約を結び、最低賃金以上の給与を得ながら、働くことができる制度です。
視覚障がい者が活躍するマッサージ業務やパソコン作業、デザイン制作、接客など、働き方は多様です。
今回の「未来にひかりを」は、そんな多様な働き方や生き方を、ステージイベントやマッサージ体験ブースを通して発信するもので、社会との新しい接点を生み出す貴重な機会となりました。
万博という“社会の真ん中”で、自分たちの存在を伝える
私たち「ワークサポート鶴見」が参加したのは、催事最終日である9月4日(木)。
前日までの猛暑を乗り越え、この日はあいにくの雨予報でしたが、天候は奇跡的に持ちこたえ、予定していた全プログラムが無事実施されました。
会場に到着したのは朝9時前。 公共交通機関を乗り継ぎ、万博会場内を歩いて向かった会場には、すでに他法人の参加者たちが準備を進めており、独特の緊張感と高揚感が漂っていました。
ワークサポート鶴見のメンバーも、事前に打ち合わせしていた役割分担に従い、それぞれ設営や備品運搬などを手伝いながら準備を開始。 初めて訪れる万博の舞台に、やや緊張の面持ちを見せつつも、次第に笑顔が増えていきました。
ステージパフォーマンスを観覧
午前中は、和楽器演奏やのど自慢、フラダンスなどのパフォーマンスが行われ、私たちも観客としてしっかりと応援。 特に印象に残ったのは、他法人の視覚障がい者による堂々とした歌唱や演奏です。
「障がいがあるからこそ伝わるものがある」——そんな想いを強く感じた瞬間でもありました。 観客の中には通行中に足を止めてくださる方も多く、ステージ前はいつもたくさんの人であふれていました。
中でも注目を集めたのが合唱パート。 この日は「世界に一つだけの花」をみんなで合唱。 恥ずかしがりながらも口ずさむ利用者たちの姿は、まさに“ひかり”そのものでした。
マッサージ体験ブースでの挑戦
午後からは、ワークサポート鶴見の利用者1名・職員2名が、施術者としてマッサージ体験ブースに参加。
3日間合計で281名が来場した人気コーナーで、9月4日だけでも104名の来場者が体験されました。
施術者として参加した利用者は、普段から就労継続支援A型事業所内で実際に施術を行っており、そのスキルは折り紙付き。 当日も、緊張しながらも落ち着いた手つきで施術を行い、お客様から「視覚障がいがあるとは思えないくらい丁寧だった」との言葉をいただく場面もありました。
職員も2名が交代で施術にあたり、常に満席状態のブースをしっかりと支えました。
この日限りの“施術チーム”でしたが、それぞれの経験と信頼関係がしっかりと施術空間を支えていたことを、来場者の笑顔が物語っていました。
「やってよかった」「また参加したい」
イベント終了後の集合時。 参加した利用者たちから聞かれたのは、「やってよかった」「またこういう機会があれば参加したい」という前向きな声でした。
施術者として参加した利用者は、「いつもの店舗での仕事とは違う緊張感があったけど、喜んでもらえて嬉しかった」と達成感を語っていました。
また、マッサージ体験を体験した一般来場者の中には、
「障がい者がここまでできるなんて知らなかった」
「むしろプロのマッサージ店と変わらない」
と驚く方もおり、この催事がまさに「知ってもらう」「見てもらう」ことの大切さを伝える場になったと強く実感しました。
小さな一歩、大きな成果
「ワークサポート鶴見」として万博のような大舞台に参加するのは、今回が初めてでした。
利用者数6名・職員数4名という小規模体制での参加ではありましたが、そのなかでできることを精一杯やりきった3日間。
いや、たった1日だけの参加でも、それは確かな「社会参加」であり、「発信の場」であり、そして何より「自分たちが成長できた経験」でした。
最後に:関わってくださったすべての方へ感謝
この場を借りて、「未来にひかりを」の企画運営に携わってくださった皆さま、 当日一緒にブースを運営した他法人の方々、そして施術を受けてくださった来場者の皆さまに心より御礼申し上げます。
「ワークサポート鶴見」としての挑戦は、まだ始まったばかり。 これからも視覚障がいのある方々の“働く”を支え、社会へつながる機会をもっと増やしていけるよう取り組んでまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。