障がい者手帳がなくても、就労継続支援A型を利用できるの？

先日、当事業所にお問い合わせがありました。
この質問に対する結論として、障がい者手帳がなくても、ワークサポート鶴見を含め、就労継続支援A型事業所は利用可能です。

ただし、ワークサポート鶴見としては、障がい者手帳の取得をオススメしています（あくまで本人の自由です）。そこで、本日は障がい者手帳のメリットとデメリットについて解説します。「障がい者手帳を取得した方が良い理由」と「取得しない方が良い理由」の両方をご理解いただき、ご検討いただければ幸いです。

ぜひ、以下の情報をご参考ください。

障がい者手帳と受給者証

まず、「就労継続支援A型は障がい者手帳なしでも利用OK」という点についてご説明します。

就労継続支援A型事業所を利用するために必要なのは「障害福祉サービス受給者証」です。この受給者証は、お住まいの市区町村が発行する「障害福祉サービスを利用するための許可証」とお考えください。

受給者証の申請には、以下のいずれかの書類が必要となります：

• 障がい者手帳
• 自立支援医療受給者証
• 医師の意見書
• 特別支援学級、または特別支援学校の利用実績
• 障害年金証書

つまり、障がい者手帳がなくても、他の書類を用意すれば受給者証を申請することが可能です。

障がい者手帳のメリット

次に、障がい者手帳のメリットについてです：

• 障がい者雇用枠への応募（一般企業）
• 税金の優遇（所得税、相続税、贈与税など）
• 公共交通機関の割引
• 公営住宅への優先入居権
• 医療費助成
• 博物館や美術館など公共施設の割引

その他にも、失業保険の期間延長や補装具の割引などのメリットがあります。
※お住まいによって受けられるサービスに違いがあります。詳しくはお住まいの市区町村へお問い合わせください。

また、親御さんの中には我が子に「お守り」として持たせる方もいらっしゃいます。

障がい者手帳のデメリット

一方で、障がい者手帳には次のようなデメリットもあります：

• 更新が面倒（精神保健福祉手帳は2年、療育手帳は10年）
• 住所変更や戸籍変更などの際に、手帳の変更も必要
• 持ちたくない理由がある

デメリットは人それぞれ異なりますが、特に「周囲の人に知られたくない」や「就職活動に不利になる」という理由がよく聞かれます。

しかし、受けられるサービスの種類は年々増加しており、デメリットを差し引いても、申請することをオススメしています。

障がい者手帳をまだ申請していない方や、取得に迷いがある方の参考になれば幸いです。

ご不明な点がございましたら、ワークサポート鶴見までお気軽にお問い合わせください。